コンタクトレンズの箱に記載されているBCとはいったい何の事でしょうか?
BC(ベースカーブ)
人の顔を横から見ると目が丸く膨らんでいる事が分かります。
ベースカーブとは、この眼球に接する部分のコンタクトレンズのカーブの度合いで、コンタクトレンズを選ぶ際に重要視されます。
数値が小さいとカーブがきつく、数値が大きいとカーブがゆるいということになります。
たとえば、サイズが合っていない靴を履いていると、歩きにくいだけでなく、指が痛くなったり、靴擦れを起こす事がありますよね。
どんなに性能が優れていて、着け心地が良いとしても、目にとってコンタクトレンズはプラスチック系の異物です。そして眼は足に比べて非常にデリケートです。
コンタクトレンズを使用することで、コンタクトレンズによる眼球の圧迫や大きなズレを起こす事があり、状況によっては重篤な症状になる危険性があります。
目に合っていなければ尚更です。
無理をすると取返しのつかない事になりかねません。
人それぞれ眼のカーブには個人差があり、肉眼でカーブを測定する事は不可能に近いです。
ですから、眼科の精密な機械で測定したデータを元に適したベースカーブのレンズが選択されます。
その上で検査用のトライアルレンズを装着して、見え方やレンズの動きは適正で安定しているか?張り付きや浮き上がりはないか?直径は問題ないか?など多くの項目を医師がチェックします。
ソフトコンタクトレンズ、特に使い捨てレンズは柔らかいので目にフィットしやすく、1つのレンズでベースカーブ1~2種類という物が多くなりました。ただし、カーブが1種類だと合わない人は使えません。自己判断のフィット感で大丈夫と判断するのは危険です。
そもそもコンタクトレンズはベースカーブだけで決まるものではないので、しっかり眼科専門医の処方を受けた上でコンタクトレンズを購入しましょう。